マヤ 真澄 喧嘩

マヤが喧嘩腰になっているのは気恥ずかしさをごまかす為でもあったのだ。 「俺はこの舞台の責任者だ。何か文句あるか？」 売り言葉に買い言葉。マヤの思わず強い口調に、いつも冷静な真澄が語気を荒げた。 「おいおい、ふたりともいい加減にしろ」 真澄とマヤの歴史①「幸せとはなんだろう？」. マヤも3歩、4歩と後を追い、真澄の顔を覗き込み、また握り拳を作ると、ふいっと顔を背けた。 ふと、真澄がマヤの手を取り、マヤも真澄の手を受けて応えた。 その夜真澄が帰宅すると部屋は真っ暗だった。 留守かと思い電気をつけるとリビングのソファでマヤはぼんやり座っていた。 「マヤ、どうした？」 そっと肩を揺さぶるとマヤははっと顔をあげる。 「あ、おかえりなさい」 「ただいま。 マヤは、今身に付けているバラのネックレスを外した。 それから後ろを向いて、髪を持ち上げた。 マヤの香りが真澄の鼻腔を刺激する。 真澄の手がマヤの首に回される。 そっと、留め金が掛けられた。 かすかに触れる真澄の指が、マヤの肌を粟立たせる。 マヤのために嘘をつく真澄。真澄のために、怒った演技で押し通すマヤ。 傍目には喧嘩別れしたように見えても、その実、誰よりもお互いを思いやっている二人。 ドラマだなあ・・・・。 真澄は、稽古場でただ一人泣くマヤの姿を、水城がいるにもかかわらず 食い入るように見ていた。 「ちびちゃん・・・マヤ・・・」 真澄は、先ほど入って来た桜小路に対して怒ったのではな … 真澄はマヤを抱き寄せると、まだなにか言い足りなさそうなマヤの唇を、真澄は素早く唇で塞いだ。 その数日後。 社長室で、報告書に目を通し、順番に揃えながら、水城はある文面を読んで、プッと吹き出していた。 あんたたたち喧嘩はいつものことだもんね」 「もう、麗ったら」 マヤは真澄と結婚して3年が経ってい ジブンノイバショ -3-by 子リスさま 「まっ待って！ マヤと真澄の恋愛は取りあえず置いといて紅天女は誰がなるのかさっさと描けばいいんだ 98 名無しさん＠恐縮です 2021/01/16(土) 20:13:49.73 ID:hp9u3b290 >>86 マヤはキッと前を見据えて、駅へと駆け出した。 真澄はカップに残ったコーヒーを一息に飲み干すと、財布と鍵を手に部屋を飛び出した。 二人が喧嘩別れをしてから数時間後。 真澄はマヤと会う約束を取り付けた。 Copyright © CyberAgent, Inc. All Rights Reserved. 77777番ゲット：m様リクエスト：マヤちゃんと真澄さんが出演する舞台のことで喧嘩して、 マヤちゃんが演技する元気を失くす。そしてマヤちゃんが行方不明になる。 真澄さんも意地になってマヤちゃんを探さない。 真澄の切羽詰った声に、マヤがゆっくりと振り向く。下唇を噛んで、なにかに耐えるように。切なげに。 「チビちゃん。今から言うことをよく聞いてくれ。笑ってくれても構わない」 マヤの大きな瞳が潤んでさらに見開かれる。 「紫のバラは…」 今度は真澄に絡むマヤ。真澄は紫織の名がマヤの口に上ったことで、不機嫌モードに突入する。 水城は、はっと我に返る。 「マ・・・マヤちゃん。私も久し振りに、マヤちゃんとお喋りしたくなったわ。 女は女同士・・・ふたりで飲みましょ？ マヤはその新築祝いに来ていたのだ。 「速水社長と何かあったのかい？ まさか夫婦喧嘩じゃないだろう？ あんたたたち喧嘩はいつものことだもんね」 「もう、麗ったら」 マヤは真澄と結婚して3年が経っていた。 そうそう、マヤが真澄に喧嘩を吹っ掛けるのは甘えてるんですよね～。うん、そうだ。 だって、絶対速水さんは逃げないもん。 コージのあの｢フイっ｣は許せねえ～！ 特に真澄父と駅のホームで話してるところ。 アップの顔とか紅天女のことを喋っているときのマヤにはマジ萌えた。 ついでにえらい綺麗にくるっと回ったりしてたし。 駅のホームといえばあのシーンはマヤが真澄父のために、 「・・・真澄さん・・・」 マヤは呆然としている事しかできなかった。 翌朝、真澄は酷い頭痛とともに、目が覚めた。 ベットから起き上がり、見慣れない部屋を見渡し、そういえば、昨夜はマヤと喧嘩をして、シティ－ホテルに泊まった事を思い出す。 NINE 1/2 WEEKS 〜 聖夜の彼はSanta Claus 〜 | 夢の終わりに・・・, しかし、二人が恋人同士になって初めてのクリスマスを別々に過ごす事が寂しくて仕方がなかった真澄は、その気持ちを素直に出せないまま、つまらない嫉妬心からマヤを酷く責めて傷つけた。, 芸能事務所の元社長なら、そんな事百も承知の筈なのに、マヤの事だけはそんな簡単に割り切れない。, 食欲も大してなく、シャワーを浴びて、バスローブ姿でウィスキーを飲み、古い映画を見ながら眠気が訪れるのを待つ。, ベッドのヘッドボードに持たれ、テレビの電源を入れて洋画専門の契約チャンネルにすると、80年代の古い恋愛映画が流れていた。, 間も無く夕暮を迎えるパリの街並みを歩きたくなったマヤはカフェ・オレで身体を温めると、店を出て歩き出す。, 結局最後は真澄の尽きない衝動に押し切られ、マヤは陽が高く昇るまで、真澄の腕の中からは出してはもらえなかった。, マヤにやっとの思いで告白をして、両思いの恋人同士になってちょうど8週間と・・・半分。, 今日マヤは9週目を迎える前に、映画のヒロインの如く真澄のもとを去って行ってしまった。, でも、自分達は別れたわけじゃない・・・真澄は直ぐに否定をするが、心に巣食った不安は晴れない・・・, 互いの熱い吐息が耳元に絡みつき、汗ばんだ肌が二人を吸い付けて、まるでひとつの生き物のようになっていた。, 遠い夜明けに、真澄は独り、立て直せない精神状態と闘いながら、その肩を震わせていた。, その３６時間後には、彼はマヤと同じフランスの空の下にいたが、真澄の心は晴れないままだ。, 真澄がヨーロッパまで追いかけて来た事をマヤが喜んでくれる自信が今の真澄には持てなかった。, マヤと同じホテルにチェックインをした真澄は、マヤのスイート付きのコンシェルジュに彼女の所在を尋ねた。, すると彼はマヤから蚤の市の事を聞かれて、この近くで開催されている蚤の市を紹介したから、そこに行けば会えるのでは無いかと教えてくれた。, 髪も黒いストレートヘアからラベンダーブラウンの緩いウエーブのかかった髪型に変わった。, だが、交渉は決裂したのか、マヤはとても名残惜しそうにするものの、それを店主に返して次の露店に歩を進めていった。, 真澄はマヤを視界の端に捉えつつ、マヤがいた露店まで来ると、彼女が欲しがっていたスカーフを手にした。, 店主の話では、それはあるハイブランドのヴィンテージのカシミヤシルクのスカーフで、コレクターの間では人気があるものだとの事だ。, 店主の言い値を遥かに上回る€500札を二枚渡し、釣りも貰わず、包装もさせずにそのままスカーフを掴んでマヤを追い掛けた。, 橋の中央に差し掛かった時、マヤは立ち止まって橋の上からパリの街並みを見つめていた。, 声を聞けばそれが誰だか直ぐに判ったが、ここに居るはずのない人が何故・・・まさか・・・。, 気不味いままこちらに来てしまい、マヤは不安になっていたが、真澄もきっと同じか気持ちだったのかもしれない。, 「あんな風に別れて来ちゃったから、私・・・不安だったの・・・このまま、速水さんとの関係がダメになっちゃうかもしれないって、心の何処かで怯えてた。」, このままマヤが俺から離れてしまったらと思ったら仕事もろくに手につかなくなっていた。」, 「そんな俺を見かねて、水城君がオレを渡仏させてくれた・・・大概情けない男だよな、俺も。, その後間も無く、真澄に沢山クリスマスプレゼントを買ってもらいなさいとの返事があり、マヤはクスッと笑った。, 部屋は一応別に取ったが、真澄としてはもうマヤと一秒たりとも離れているつもりはなかった。, 真澄の取った部屋はプレジデンシャルスイートで、マヤのスイートよりも広かったため、真澄はマヤの部屋からマヤの荷物を総て運んでくれるよう、部屋付きとバトラーに頼んだ。, あっと言う間に、有無を言わせずに引越しをさせられてしまったマヤだが、それを怒ることもなく、むしろそんな余裕のない真澄を可愛くさえ思えて、部屋に入ってからはずっと真澄を目で追いかけていた。, 漸く二人きりになれたと思った真澄は、ソファに座っていたマヤの前に両膝をついて、マヤの膝上で彼女の両手を握った。, 「マヤ・・・俺を許してくれてありがとう・・・もう・・・どこにも行かないでくれ・・・」, 「最初から・・・疑ってなどない・・・ただのヤキモチだったんだ・・・マヤは俺のものなのに・・・どうしていつも・・・」, 誰からも完璧な男とした称賛を受けている真澄の不安定で不完全な一面・・・こんな真澄の素顔は誰も知らない。, 秘書の水城でさえ、真澄のこんな切なげな声は聞いた事ないだろうし、況してや真澄の涙など見た事はないだろう。, 真澄はマヤを連れてパリの二大老舗デパートであるGaleries Lafayette、, そしてそんなマヤのために真澄はドレスに帽子、靴や小物、挙句は時計や貴金属に至るまで、マヤに身につけさせては、気に入ったものを片っ端から買い上げていった。, だが、幸せそうにギャルソンと品定めをしている真澄の横顔を見ていたら、マヤは何も言えなくなってきた。, 当初はお返しができないから困ると考えていたけれど、真澄はそんな事を期待しているわけじゃないのだと解ってきたのだ。, 真澄の愛情表現のひとつであるこのプレゼント攻撃を素直に受け入れる事が何よりも彼にとっては喜びなのだ。, だからマヤはこの贈られたドレスやアクセサリーで真澄のためだけに可愛く装って、明日のイヴを迎えようと心に決めた。, イヴの夜はホテルの部屋のダイニングで二人きりのクリスマスディナーを楽しむ事にした。, マヤは真澄からのプレゼントで身を飾って、ドレッシングルームからダイニングに現れた。, 真澄が身につけているスコットタイはマヤが元々真澄のクリスマスプレゼント用にと彼が到着する前に買っておいたものだった。, 厳しさと精悍さが冷徹な印象しか与えなかったのに、ふとした時に見せる仕草に柔らかさと優しさが加わったのだ。, 勿論マヤといる時の真澄は、それよりも遥かに、未だに誰もが想像できない程の甘さを醸し出していた。, まるでウエディングドレスの予行練習かと思わせるような純白のドレスは、膝までの丈のタイトスカートを包む様に幾重にもオーガンジーとチュールレースが重ねられて、美しいＡラインを描いていた。, トップはシンプルなショルダーオフのボディを包む様に同素材のケープで、背中から二の腕が覆われ、胸元の中心の重なりが真珠で作られたモチーフで留められていた。, そしてマヤの白くて長い首をより美しく見せるのは同じく真珠が三連に綴られたチョーカーで、その中央には無色透明なクリスタルで作られた十字架が下がっていた。, 「ナイン・ハーフ・・・君と別れなければならないと思った時、俺の世界が、時が止まって、モノクロになってゆくのが見えた。, ベッドの上で、マヤを背後から抱きしめて座っている真澄はマヤの頸に顔を寄せて言った。, 「もう “速水さん” なんて他人行儀に呼ばないでくれ・・・ “真澄” と・・・亡き母と義父しか呼ばない呼び方で俺を呼んでくれ・・・」, 時折泣き出しそうなほどに切ない声で懇願されれば、マヤの心と身体は言いようのない甘苦しさにしめつけられた。, 彼に身体を預けて首だけを振り向かせると、真澄は待っていたかの様にマヤの唇を奪った。, 最初は啄ばんで、軽く吸いつくようなキスが、やがてマヤをそのまま喰らい尽くしてしまいそうなディープなものに変わった。, 昔、「恋人がサンタクロース」という歌があったなとマヤはリビングのソファーでPerrierを飲みながらクリスマスプレゼントの山を眺めていた。, 小さな声で鼻歌を歌ってマヤが昨夜の余韻にしばらくの間浸っていると、やがて目を覚ました真澄がバスローブを肩に掛けただけの姿で寝室のドア枠に持たれてマヤを見つめていた。, もっともっと甘いキスでマヤを蕩かして、この胸の中に引き摺り込んで閉じ込めようとする真澄だった。, お仕置きとばかりに、真澄の口付けは激しくなり、やがてはもう無駄口も叩けなくされてしまったマヤだった。. Copyright © CyberAgent, Inc. All Rights Reserved. 晴れてマヤと真澄が結婚して3年。マヤは23歳。 『紅天女』女優としての地位も確立し、真澄に支えられて公私ともに充実し、順風満帆の芸能生活を送っていた。 或る夜、真澄がマヤに囁いた。 「マヤ、そろそろ子どもが欲しくないか？ 真澄は顎でデスクの上をしゃくり、マヤはそれにつられて視線を向けた先には置時計があり、時刻はpm11:55を示していた。 それでも、それが一体なんなのかわからないマヤは、首を傾げて再度真澄を見上げる。 真澄はマヤの肌の方がよっぽどピンク色をしてきれいだったと言いたかった。 躊躇していると 「真澄さん？」 とマヤが見上げる。 ――マヤ、今、夕べの君を思い浮かべていたと言ったら、怒るだろうか？ 真澄はマヤが怒りそうな話題には触れない事にした。 あと、気になっていたのは、芸能会社の若社長速水真澄さん。 この人、背が高くて、眉目秀麗で、マヤに厳しくて喧嘩ばかりしてるけど、多分マヤの事好きなんだな（愛してる）と思っていました。マヤは嫌っているけど。 とたんに真澄の香りがマヤを包んでいく。 煙草の匂いと、香水の溶け合った真澄だけの香り。 いつまでも、この香りに包まれて漂っていたいと強く願うけれど、真澄はマヤの抱く想いを知るはずもなく、そっとマヤから離れて行ってしまう。 マヤは鼻の奥がツンッとなるのを覚えた。 「マヤ？」 マヤの腰に手を添えていた真澄は、マヤの僅かな震えを感じた。 見れば、大きな瞳に涙をいっぱいに溜めている。 「どうした？」 真澄はマヤの耳元に顔を近づけ、小さな声でマヤに言った。 真澄 「ただ？」座席にもたれかかってマヤを見つめ返す。（超色っぽい！！！ マヤ 「ううん」ちょっとぎこちなく笑って首を振る。 2人とも視線は星空へ。 真澄 「きみはおれのこと嫌いじゃなかったのか？」 マヤ 「嫌いです」 真澄 「じゃあ何で隣にいる」 マヤと恋人同士になって、今日初めて男と女の喧嘩をした。真澄はオフィスの窓から夜景を見渡す。ただ出るのは溜息ばかり。煌びやかな都会の宝石箱も今の真澄には色褪せて… マヤが「意地悪」と捉えていた真澄の行動は、いつでもマヤのためを思ってのことだったということを、マヤも分かるくらいには大人になっていた。 そして、あろうことか、マヤは真澄に恋を … あんたたたち喧嘩はいつものことだもんね」 「もう、麗ったら」 マヤは真澄と結婚して3年が経っていた。 なぜ、マヤが自分に「紫の薔薇の人」ではなく「速水真澄」に会わせて欲しいと頼む … つけた、という構図がなんとも痛々しい。, 真澄は紫のバラの人として月影の入院費用を負担します。. マヤは真澄に気付くと、周りの人間に何事が言い、それから真っ直ぐに真澄の前に進み出た。 過去の出来事を思い返すと、マヤとの会話は公の場であろうとなかろうと半分喧嘩腰の楽しげな応酬となり、真澄にとって癒される時間となっていた。 マヤがふいに、真澄に声をかける。 彼女も心では、彼の側にいたいという思いもあったが、やはり不安は隠せない。 マヤの問いかけに真澄の動きが、ふと止まる。 ちらと彼女に視線を走らせたが、すぐに持っている書類にそれを戻した。 マヤはそこに立っていた人物に更に驚いた。 「僕は少し出かけて来るから、マヤちゃん、お客さんの相手お願いするよ」 桜小路は真澄と入れ替わるように部屋を出て行った。 そして、部屋にはマヤと真澄の二人だけが残された。 真澄とマヤ。本当は惹かれあっているのになぜか顔を合わせば喧嘩ばかり。ただの口喧嘩から本格的な喧嘩まで二人の間では様々な諍いがありました。大概泣かされているのは… 結局、あの喧嘩じみた真澄とのやり取りを、マヤは心のどこかで望んでいたのだ。 降りしきる雨のせいか、時間の感覚がおかしくなってしまいそうだった。 マヤの前には、ケーキ、タルト、プリン、パフェ、モンブラン、 ありとあらゆるスイーツが。 笑う速水真澄。 「何がおかしいんです？」 「どうぞ遠慮なく召し上がれ」 「もちろん遠慮なくいただきます。」 おごりだからとがっつくマヤ。 真澄は、女優北島マヤの行動に嫉妬しているのだ。 最近のマヤは実年齢や女優としてのキャリアに正比例して、それなりに大人の役を貰うようになってきた。 ... 喧嘩の原因も、マヤが出演中のドラマの濃厚なキスシーンにあった。 」真澄はクスクスと笑ってそう話しながら、マヤを応接用のソファに招く。マヤは真澄に勧められるままに席マヤと恋人同士になって、今日初めて男と女の喧嘩をした。真澄はオフィスの窓から夜景を見渡す。ただ出るのは溜息ばかり。

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